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未来を占うとは?

占いの目的とは何でしょう?

昔、三国志などの中国のお話を読んだときのことを思い出すのですが、戦国時代、そこでは、戦の決定に常に占いが重要な役目を果たしていました。不吉な相が出ていれば、どんなに有利に思える戦でも出陣は中止になることもあります。また、どこでどのような戦いをすれば有利なのかということも占いで決められました。生きるか死ぬか、あるいは、国を動かすほどの一大事を左右するほど、占いは重要視されていたのです。

日本でも、卑弥呼が占いで政を行っていたという記録があります。古来より、占いは人間にとって、なくてはならないものだったようです。

では、現代の人々はなぜ占うのか?

占いはもはや実用的なものとしては扱われなくなりました。占いよりも確かな情報を手に入れることができるようになったからでしょう。ある企業で、この商品は売れるのかどうかとか、どのような商品を開発すればいいのかといったことを占いで決めるということは、表向きはほとんどないと思います。実際には、個人的に占いを信じている社長さんなども多いようですが、占いでこう出ているからという話を会議の場で出す人はいないでしょう。占いでは説得力がなく、今の人は動かないのです。

それでも人は占いを求めます。むしろ渇望していると言っていいほど、世には占いがあふれています。それは、現代社会で最もおろそかにされてきた「こころ」の世界に触れることができるからではないでしょうか。

どんなに情報があふれ、生きるために必要な情報は必要なときに必要なだけ得られるようになっても、人々は不安でしかたがないのです。それは、未来のように知ることが出来ない情報があるからではないと思います。われわれが得られる情報からは、未来すらも予測できるほど、その精度は上がってきていると思います。仮に、科学的な手段によって未来をほぼ正確に予測できるようになったとしても、やはり人は不安から逃れることはできないでしょう。

不安でしかたがない。それは、情報が不足しているからではないのです。本当は、未来など知りたいわけではない。こころが渇いているだけなのです。その渇きを潤すためには、神秘的な力が必要なのです。

神は死んだ。どこかの哲学者がそう気が付いたときには、人々の渇きは始まっていたのでしょう。かつては、人々は常に神を感じていたはずなのに、今はその存在を理屈の上でしか語ることができなくなっています。たとえ頭の中では神の存在を認めていたとしても、もはや、感じることはできなくなっているのです。現代という社会では、神を感じることは許されていないからです。つまり、「タブー」なのです。

占いも、世間的にはタブーです。裁判で「占いに出たから人を殺しました」と言えば許してもらえるでしょうか? そんなことを言えば、あなたはきっと精神鑑定を受けるはめになるでしょう。きちがい扱いされるだけです。

それでも人は占いを求める。精神安定剤や心理カウンセリングではなく、占いでなければだめなのです。神を感じるためには、占いでなければだめだからです。

神とは何か。神こそが、私たちのこころの正体です。それは誰の胸の中にもあるはずなのに、人々は、どこか途方もなく遠いところにあるように感じています。だから、迷うのです。

占いは、決して未来を知るための情報源ではありません。未来を知りたいというのは口実で、本当は別の目的があって、人は占うのです。だから、どんなに優れた占いであっても、それが占いである以上、「当たる」ことは極まれです。それよりももっと正確な情報は世の中にあふれているので、実用的な情報を求めるならば、決して占いなどに頼ってはいけません。

未来を占うなというわけではありません。あなたが今未来を占いたいと思うのであれば、それはこころが求めているからです。そのこころに素直に従って占うことで、あなたは、自分でも気づかぬうちにこころの問題を解決していることになるでしょう。

理屈っぽく、「占いなど当てにならない」などと切り捨てず、占いたいときに占う。それが、現代人にとっては本当に必要なことなのかもしれません。

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